自分語り

最近、二十歳前後の若いヲタさんたちと付き合う機会が多い。付き合うと言ったら語弊があるか。交流している、と言ったほうがニュアンスが合っている。
自分が二十歳くらいのころ何をしていたか思い出してみると、毎週6日間仕事場に泊り込みで、1日20時間くらい机に向かって漫画を描いていた。残りの1日は、もはや何をする体力も残ってないくて、自宅でぐっすり休養。翌日からまた6日間泊り込み。18歳〜24歳くらいまで、ずっとそんな生活を送っていた。友達と遊ぶなんて、せいぜい3月に1回くらいだ。
その修行時代でガッツリ鍛えられたからこそ、今の自分があるのだけど。それと引き換えに失ってしまったものも多い。
今のようにネットが広まっていないから、休日に連絡したいのは、ホントに仲がいい友達だけになってしまう。ヒサシブリな友達に連絡してみると、漫画の世界の質問攻めに合い、関心と偏見のリアクション。それはまるで、「私とあなたはもう別世界の人間だ」と宣告されたかのようで、言葉が胸に突き刺さる。そんな経緯で、「そこそこ仲がいい」くらいな友達は、軒並み縁が切れてしまった。
いま。
若いヲタさんと話していると、自分が体験してこなかった世界、おそらくはこれからも体験しないであろう日々を送っているなぁと感じる。彼ら・彼女らにとっては日常なことが、自分にとってはとても新鮮だ。
おそらくそんな、自分が二度と手に入らないものを求めて、彼らと交流しているんだろうな。
いやもちろんそれがすべてではない。みな話してみると、一癖も二癖もある連中ばかりで、なかなか面白くて楽しくて、信頼できる連中だ。
でもきっと、多くの中の一つではあるだろうと、自己分析してみた。


なんかオレ、年寄り臭いなw